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日本文学史 古代・中世編/小峯和明 編著

日本文学史 古代・中世編作者: 小峯和明出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2013/05/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るこの本は大学の日本文学史の授業で教科書として使われたりするのでしょうか、専門の研究者たちが領域ごとに章立…

丸谷才一全集刊行開始

丸谷才一『丸谷才一全集』全十二巻 | 特設サイト - 本の話WEB丸谷才一全集 第五巻 「女ざかり」ほか作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/10/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 10月13日に一周忌を迎える、丸谷才一全集…

連続講座 書物の達人 丸谷才一@世田谷文学館

※むちゃくちゃに長いエントリです。もう二ヶ月以上前になりますが、丸谷才一についての連続講座が以下のように予定され、全五回のうち初めの二回に行ってきましたよ。6月22日(土) 川本三郎(評論家)「昭和史のなかの丸谷才一」6月23日(日) 湯川豊(文芸評論家…

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。/エレイン・N・アーロン

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (ソフトバンク文庫)作者: エレイン・N・アーロン,Elain N.Aron,冨田香里出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2008/03/18メディア: 文庫購入: 29人 クリック: 87回この商品を含むブログ …

不思議に思ったこと(「眠い」/村上春樹)

カンガルー日和 (講談社文庫)作者: 村上春樹,佐々木マキ出版社/メーカー: 講談社発売日: 1986/10/15メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 120回この商品を含むブログ (151件) を見る 短編小説集『カンガルー日和』に収められている「眠い」という話、わたしも…

ご冗談でしょう、ファインマンさん

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)作者: リチャード P.ファインマン,Richard P. Feynman,大貫昌子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/14メディア: 文庫購入: 56人 クリック: 1,250回この商品を含むブログ (280件) を見る ご冗談…

持ち重りする薔薇の花,裏声で歌へ君が代/丸谷才一

持ち重りする薔薇の花作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (13件) を見る 裏声で歌へ君が代 (新潮文庫)作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1990/07メディア: 文庫…

Ken牛乳

Ken牛乳作者: Ken,L'Arc〜en〜Ciel,音楽と人出版社/メーカー: 音楽と人発売日: 2013/01/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る わたしはKenちゃんのソロのこととかほとんど追えてなかったんですけど、LE CIELの会報の広告に…

督促OL修行日記/榎本まみ

督促OL 修行日記作者: 榎本まみ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/09/22メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 83回この商品を含むブログ (26件) を見る クレジット会社で、お金を振り込んでいないお客様に督促を行う仕事のOLさんの体験談ブログを元に書…

IDOL DANCE!!!/竹中夏海

IDOL DANCE!!!: 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい作者: 竹中夏海出版社/メーカー: ポット出版発売日: 2012/12/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (12件) を見る この本は、ぱすぽ☆(PASSPO☆に表記を変更する…

THE HYDE

笹まくら/丸谷才一

今まで読んだことのある丸谷才一の長編小説は、物語文の中にとつぜん長い論説文が顔を出すところがおもしろかったです。笹まくらは、論説文は出てこなくて、時間軸がまぜこぜになっていて、小説としての工夫がすごく凝らされてところがおもしろかったです。 …

猿蟹合戦とは何か/清水義範

猿蟹合戦とは何か―清水義範パスティーシュ100〈1の巻〉 (ちくま文庫)作者: 清水義範出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/12/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (17件) を見る 丸谷才一の文体模写「猿蟹合戦とは何か」を読み…

輝く日の宮/丸谷才一

輝く日の宮 (講談社文庫)作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (25件) を見る 女ざかり、樹影譚と2ヶ月にいっぺんのペースで丸谷才一の本を読んでいて、3冊目になった。これ…

樹影譚/丸谷才一

樹影譚 (文春文庫)作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1991/07/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る Amazonが送料完全無料になったので、文庫本一冊をぺろっと注文してしまったらぺろっと一冊で届いた…

女ざかり/丸谷才一

女ざかり (文春文庫)作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/04/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 47回この商品を含むブログ (21件) を見る わたしは卒論で丸谷才一の「たった一人の反乱」について書いたので、この本も読みたいなあと思っ…

滝山コミューン一九七四/原武史

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)作者: 原武史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/15メディア: 文庫 クリック: 353回この商品を含むブログ (47件) を見る 文庫化されて読みました。表紙がかっこいいね。新興団地しかない町の小学校で行われた実験的…

1Q84 BOOK3/村上春樹

1Q84 BOOK 3作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/04/16メディア: ハードカバー購入: 70人 クリック: 2,125回この商品を含むブログ (683件) を見る スプートニクの恋人を少し思い出しました。すみれは物語をきちんと書くことができなかったの…

レキシントンの幽霊/村上春樹

病院に行ったので、待合室で軽く読めそうな本を持っていきました。以前授業のためにいくつかの短編を読みはしても全部に目を通してはいなかった。 ふだん本を読む集中力がぜんぜん残されてなくて、インターネットとかに気を散らして余暇が終わっています。 …

あのひととここだけのおしゃべり/よしながふみ

この前まんがの話をしていたときに多分この本の話題が出てきたので読みました。 よしながふみ先生のバイタリティあふれる性格があんまり合わなかったり、こういう人たちはこのまんがのことを全然わかってないよね!わたしはわかっている!っていう話になんだ…

なんとなく、クリスタル/田中康夫

気持ち悪い本なんだろうなーと思ってて、でも高度経済成長期以降の都市生活者(わたしにとって興味あるテーマ)を描いた作品として非常に重要とされており、読んだらおもしろかった笑 きもいとこもあるし、金銭感覚違ってるだろうけど。 だって膨大な註はは…

savage

1Q84の戎野先生が、学生運動のおわりごろ有名な人物だったんだけど、アカデミズムと合わなくて、いまは隠遁して株で儲けているみたい、ていう設定なので、庄司薫を連想した。 庄司薫と中村紘子が、なにかすごい美少女を引き取って育てていて、その子が庄司家…

1Q84/村上春樹

バクマン。とデスノートを合わせたようなところがある話で(青豆って名前、亜豆と似ているし)、ふかえりのこととかいろいろ、ええーって思うことはあったけど、とてもおもしろかったです。コミューンの話とか興味深い分野。 読みながら、まず思ったことは、…

サルトル『むかつき』ニートという冒険/合田正人(理想の教室)

サルトル『むかつき』ニートという冒険 (理想の教室)作者: 合田正人出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (9件) を見る 親の仲が悪く、具合が悪くなり、学校に行かなくなる「きみ」に向…

『悪霊』神になりたかった男/亀山郁夫(理想の教室)

かつて、かんたんな新訳の『カラマーゾフの兄弟』にすら力尽きた私だけど、これは短くて読めたわよ!

『銀河鉄道の夜』しあわせさがし/千葉一幹(理想の教室)

『銀河鉄道の夜』しあわせさがし (理想の教室)作者: 千葉一幹出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/07/09メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る 理想の教室に熱中してるの。友達が銀河鉄道の夜で卒論を書い…

理想の教室

みすず書房の理想の教室シリーズに最近はまってます。薄くて三回の講義仕立てになっていて、高校生〜大学生向けでとても読みやすい。なんかあんまり納得行かないところもあるけど、それもまた理想のとはいかなくても授業を受けている感覚です。

わにわに物語/新井素子

小学生のころ読んで記憶に残っていたのでまた読みました。そのときは話はよくわかんなかったんだけど、ぬいぐるみをぬいと呼んで人格を認めるのに共鳴しました。私も今にいたるまでぬいをかわいがってます。新井家のぬいはけっこう猛獣系(わに、蛇など)で…

夜は短し歩けよ乙女

文庫になったので買って、年末に読みました。あんまりわかってなくて、多部未華子が夜歩く学校行事の話だと思って読み始めたら、しばらくして、どうやらそれは違うぞってことに気づいて恥ずかしかったです。でもおもしろいです。 解説に代えたイラストを羽海…

女装と日本人/三橋順子

ざっと読んだだけですが、古代以来日本人は女装(異性装)に寛容だし、女装が文化のなかにあったことがわかりました。あと筆者の実体験に基づく実情が詳しく書かれています。 私は本当に幼い頃からずっとテレビなどで女装者を見るのが好きで、幼稚園の頃も家…