海辺のカフカ

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)


さんざん無国籍な感じじゃなきゃいやとか言ったのだけど、この本は野方とか、高知とか、ふつうに日本の話です。主人公のような15歳ごろに読んでいたらギャッてなってはずかしくて読めなかったかもしれないけど、読めたから、うれしかった。とにかくナカタさんがいい人なので、ナカタパートになると読むのが楽しかった。
理不尽な悪意、かわいいねこ、星野青年についてはすごくよくわかって共感できて、戦争、森、いやな父親についてはよくわからなかった。本とかだと、父親は不在だったり、すごくいやな存在で、うちでも年末の大掃除しろって不機嫌に言ってきてすごくいやだったりして、父親ってなんなんだろうなあーって思った。カフカくんもいずれ父親になるのかな。父親になりたくないなあ。母親はなってみたい気もするからラッキーだった。
あと、弟の文化についてレポートを書くので、姉的存在のさくらが出てきて、使えるぜーと思った。