理想の教室

みすず書房の理想の教室シリーズに最近はまってます。薄くて三回の講義仕立てになっていて、高校生〜大学生向けでとても読みやすい。なんかあんまり納得行かないところもあるけど、それもまた理想のとはいかなくても授業を受けている感覚です。

『山の音』こわれゆく家族 (理想の教室)

『山の音』こわれゆく家族 (理想の教室)


イタリア人の人が川端を読む、というのだけど、オリエンタリズムとかも当然なくてすごくまっとうに感じた。
『こころ』大人になれなかった先生 (理想の教室)

『こころ』大人になれなかった先生 (理想の教室)


この人の言うことはおいおいと思うこともあるけど、本はおもしろい。取り上げられている教養主義の崩壊は私にとってとても興味のあるテーマです。『こころ』は教養主義の中のエリート男の子の読み物だったので、いまどきの女子高生は違和感を覚えてるというのは、私もまさにそうでした。
ポップミュージックで社会科 (理想の教室)

ポップミュージックで社会科 (理想の教室)


これはちょっと、えーって思うところが多かった。知らないことを知ることができたけど、知ってることの説明は、あれって思うことがあった。たくさん歌詞が訳とともに紹介されているので、youtubeで曲を聴いてみようと思う。
4月23日のことを歌っている中島みゆきの「4.2.3」という曲について触れている。私の誕生日。
マクルーハンの光景 メディア論がみえる [理想の教室]

マクルーハンの光景 メディア論がみえる [理想の教室]


まだ読みかけ。高校の現代文で「マクルーハンという人は、メディアはメッセージだと言った」と軽く説明されたとき、「なにそれ意味わかんないんですけど」って思って、でもそれはそういうもんだみたいな感じで結局わからないでいたので、高校生の自分に読ませたい。しかし出たのは去年。パラグラフリーディングのやりかたで精読しているのもなんか受験生のころを思い出したので、高校生の人に読んでもらいたいなーと思いました。