『銀河鉄道の夜』しあわせさがし/千葉一幹(理想の教室)

『銀河鉄道の夜』しあわせさがし (理想の教室)

『銀河鉄道の夜』しあわせさがし (理想の教室)


理想の教室に熱中してるの。友達が銀河鉄道の夜で卒論を書いたのもあって今回はこれを読みました。なんかタイトル的にすごいロマンチックな本なのかなーと思ったら違っておもしろかったです。
個室の誕生の話も興味あるし、ジョルジョ・アガンベンの話がちょっと出てきたり、誰かを愛することは他の誰かを愛さないことだという大澤真幸が言ってたことも取り上げられてて、関心のある分野だなと思いました。
愛する人と見つめ合う→同じものを見つめる関係の説明がおもしろかったし、そして「おわりに」の

教室とは、生徒と教師が同じものを見つめ、それについて語り合う場だと思っています。

という一文に、著者・先生と読者・生徒のほのかな心の通い合いみたいなのを感じられていいなーと思いました。