WORLD TOUR 2012 THE FINAL 5/27 国立競技場

とうとう国内最終公演の国立競技場。ロックバンド史上初ということで、めったにない機会なのでとても楽しみにしていました。
個人的な状況として、同居している94歳の祖母が具合を悪くして入院し、いつお別れの時が来るかわからないという状態で、前日や翌日もお見舞いに行ったりしていてので、ライブの受け取り方もすごくその影響を受けていたと思います。
会場へは青山一丁目駅から向かいました。その日ヤクルト-楽天戦のある神宮球場の前を通ったら、田中マー君がふつうにチームの人と歩いているところに遭遇しました!しかもマー君達は道を間違えて戻って来て二回すれ違った。笑 開演前にテンションがいっそう上がりました。
私の座席は正面スタンドで、西陽が強く照り付けていました。海外のメディアの映像や、トリビュートの曲が流れていたので、見ながら開演を待ちました。ステージの後ろには、代々木のドコモタワーが見えて、都会のど真ん中でのライブという感じ。競技場の一番上の円周には、今までツアーで回った10ヶ国の国旗とアー写のフラッグがはためいていました。柱の陰になるのでつぶされているスタンド席には、7色のカバーがかけられていました。
オープニングはLCNのニュース映像。カオT模様の逆ピラミッドが世界の上空に現れ、国立競技場へ向かっているというもの。カオTがライブ本編に出てくるとはびっくりしました。
そして下手トラックから、白い紙吹雪の吹き上がる中マーチングバンドやチアガールや7色のフラッグを持った隊列とともにカオT模様のフロートに乗ったメンバーが現れ、マーチングバンドは虹のサビのところを演奏しました。こういう演奏が好きだし、生ホーンセクションのライブを観るのが夢なので、とても気に入りました。お祭りらしく華やかでハッピーな雰囲気なんだけど、ちょっとじんとくる感じ。演奏フロートはスタンド中央のあたりで一旦止まって、聖火点灯。
1曲目のRSGは、味スタ2日目と同じ曲でのスタートで、今回はこんなにお天気に恵まれて、リベンジを果たしているなと強く感じました。
REVELATIONはサイドビジョンにシーラカンスみたいなのと、バックビジョンに角の怪物みたいなのが写っていて怖い感じの映像でした。国立ではサブステで演奏ではないんだ!と少しサプライズでした。
耳の後ろに手を当てると、音が良く聴こえるというのを知ってやってみたら本当にその通りでした。
hyde「こくこくー(りつりつー)」「こんな青空の下でやりたかった」(kenちゃんがマイクを通さず茶々を入れる)「違うって笑」ということでIn the Airへ。空がどこまでも広がっていて、本当に良かったなと思いました。
夏の憂鬱のころかな、だんだん夕日が沈んできて、日産もUSJもステージが西側ではなかったんですけど、国立ではちょうどステージの後ろに太陽が落ちていくのがとてもきれいでした。
ドラハイではイントロでミサイルの雨みたいな白い花火が上がってスパークしました!
the Fourth〜ではステージ両脇の花道にチアガールが出てきて、どういう世界観と思ったけど笑、なんかこの曲も切ない曲なのにサビでクラップしたり楽しいような雰囲気があって、でもそれがなんだか不思議と成立しているんですよね。あとどれくらいだろう、そばにいてくれるのは、という詞は、私の個人的な状況にオーバーラップして、切ない曲が楽しい雰囲気で、でもやっぱり切なくて、泣き笑いみたいな状態でした。
セブヘブが始まる前のループで、チアリーダーの間からkenちゃんがバーン!!て登場して、「ずいぶんギターを弾きました!みんなもずいぶん曲を聴きましたね!そろそろ踊りたくならない?」と言ってポンポンを持ってチアガール達と並んでダンスを披露してくれました。超かわいいし、kenちゃんのおもてなしの心と一緒にエンジョイする優しさがすごく出てて最高だった!
リーダーのベースソロでSTAY AWAYを待ち構えていたのに、突然セ・ラ・ヴィが始まってびっくり。USJの2日目で演奏したと知っても、私にはそんなにピンと来る曲じゃないと思っていたんですが、お客さんがサイリウムを左右に振っていて、すごく可愛くてハッピーな雰囲気で、hydeが夕暮れの青山とかを楽しくお散歩しているような感じで、とてもよかったです。
Shoutでは炎が激しく燃え上がり、熱気も最高潮に達していました。
アンコール待ちのウェーブは、すごく揃っていて縦横だけじゃなくて斜めもあってすごいなと思いました。前の座席の人が、もくもくと制汗剤を噴射していて、マナーがあまりよくはないのかもしれないですけど、アンコール中かなりスメルズ・ライク・ティーンスピリットで、独特の匂いからなんだか学生時代を思い出すような切なさが呼び起こされて、本当に五感をフルに使ったライブになりました。笑
サブステージで大合唱からのあなたとwinter fall。サブステージの床が青空のLED映像になっていて、とても綺麗でした。
逆ピラミッドにカオが映された謎演出でNEO UNIVERSE。久しぶりに聴きましたが、今までライブであまりしっくり来なかったのが、この日は演奏がすごく良く感じました。
CHASEは冒頭で打ち込みが大音量で鳴っていて、ステージ両脇のキューブ型ビジョンがスピーカーになったような映像でかっこよかったです。
X X Xもばっちり決まって、音に身を任せていました。
Linkではアリーナを光るバルーンが弾んでいました。味スタのリベンジですね。白くて細い月も出ていました。
最後のMCでは、ラルクはもうすぐ21周年で、20年前は東京進出したころ、ロフトでテープを配り始めていた、とてっちゃんが言って、hydeがkenちゃんはまだなにも知らず大学生をやっていたころ、もうすぐkenちゃんもラルク20周年だねと言っていて、すごく歴史を感じました。
アリーナの各通路に、白いもこもこした巨大な袋が運ばれていました。
hyde「次の予定はまだ未定ですけど、また遊んでくれる?」
最後の虹では、一番の歌詞が「終わらない真実とともにある」になっていたんですが、偶然にせよすごく意味が通じていて、ぐっときました。
虹の最後に、虹色の花火が上がって、綺麗に色分けされた虹色の5万個の風船が上手の空へと舞い上がっていきました。風船が目の前を覆いつくして、ゆっくりと浮かび上がって時間の流れが遅くなったようでもあったし、どんどん遠い空へと消えていってしまうのがはかなくもあって、本当に美しい光景でした。一生持っていく思い出になりました。
エンヤのSEが流れながらのてっちゃんのバナナ投げに、くるくる回りながらユッキーも加わっていました。てっちゃんが「これからもL'Arc〜en〜Cielをよろしく!」と言ったのが、リーダーの愛情を感じました。
告知では、次のワールドツアーは投票で決まる!L'Arc〜en〜Ciel will returnと発表されて、とても驚きました。さっきhydeが次の予定は未定と言っていたのは、こういうことだったのかとハッとしました。

01. READY STEADY GO
02. GOOD LUCK MY WAY
03. REVELATION
04. HONEY
05. flower
06. In the Air
07. 夏の憂鬱[time to say good-bye]
08. MY HEART DRAWS A DREAM
09. Driver's High
10. the Fourth Avenue Café
11. SEVENTH HEAVEN
12. C'est La Vie
13. いばらの涙
14. Shout at the Devil
EN.
15. あなた
16. winter fall
17. NEO UNIVERSE
18. CHASE
19. X X X
20. Link
21. 虹

ライブの次の日は、強い夕立が降って、私は見られませんでしたが虹が架かりました。虹のふもとが国立だったり、二重の虹だったりする写真を見て、いつまでも余韻に浸っていました。私にとってのアニバーサリーイヤーが終わって、なんだか燃え尽き症候群のような、うつろな気持ちにしばらく襲われていました。祖母をもうすぐ失うことで、虹色の風船が私の心の一部を剥いで奪っていってしまったような感覚でした。
それから10日ほど経って、祖母とお別れをすることになり、今では気持ちの整理もできました。
次の活動の時にも、たとえば今回のX X Xのように今までにないすごい曲を作ってくれると思うし、見たことのない新しいライブをやってくれると思って素直に楽しみです。活動があるときもお休みの時もいつもラルクがそばにあって、私は自分の生活を送っていくのだなと思います。