ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q

ネタバレします
わかんないことはたくさんあったけど、意外と爽快でおもしろかったです。もっと怖かったり、つらかったりすることを予想していたので。それから出てくる人の数が少なくて、密室劇みたいな静けさがありました。
戦艦で敵をぐるぐる振り回すアクションシーンとか、のだめみたいな連弾のシーン(白い馬二頭が走る爽やかイメージ映像がうけた)、13号機に乗るシーンとか、なんか別に楽しい場面じゃなくても、音楽がかっこよくて気持ちが良かったです。
Qではアスカはどりゃーとかガキシンジとか言ってひたすら任務を遂行するばかりだったのでつらくなくて、わたしがエヴァを見ていてつらいのは、アスカが身体的精神的に激しく傷つくことなんだなあ、と初めて自覚しました。
ミサトさんもシンジくんに何も説明しなくて冷たいけど、首輪の爆発作動ボタンを押さなくて、ニアサードインパクトを起こしたシンジくんを殺さなかった、それだけで十分すぎると思いました。
「槍でやり直すんだ!」がうけました。天地マリもおもしろかったです。
巨神兵の方は、なんか村田製作所みたいなナレーションだし、全然わたしは好きじゃなかったです。
一日で全人類が滅びてしまうような、火の七日間が起こったら、それはそれでもうしょうがないんじゃないかなーとわたしは思って、そう思ったのは自分でも意外でした。死んでしまう人と生き残ってしまう人に分かれるのではなくて、もう全体が滅びちゃうならあきらめがつくかもしれない。
サードインパクト、フォースインパクトまでいきかけて、世界が滅びるのに抵抗なくなっちゃったのかもしれない。
シン・エヴァンゲリオンでは、ネルフとヴィレの対決を見てみたいな、でもそんな見てみたいものとはまったく違うものになるんだろうな。