驚いたこと(怖い話について)

夏といえば怖い話なわけですが、母(60歳、首都圏出身)に
「子どもの頃怖い話した?」
と聞いたら、
「してない。のほほんと生きてた。おばあちゃん(母の母)からは、夜中に笛を吹くと蛇が来るとかは言われた。」
と答えたので、とてもびっくりしました。それ迷信だから、怖い話とは違うし。
口裂け女とかの都市伝説は比較的新しいだろうから、なかったのはわかるけど、四谷怪談とか番町皿屋敷とか、それからもっと古典でも昔々からの怖い話たくさんあるじゃん、水木しげるさんとかもいるじゃん、だから怖い話をしなかったなんて信じられませんでした。
怪談 - Wikipediaにも、戦後には1968年に日本初の心霊番組が企画制作され、1970年代に怪談ブームが起こったと書いてあるので、ちょうど母の世代は、子どもの頃怖い話をするのを免れたのかもしれない。
ちびまる子ちゃんは、ちょうど70年代のブーム真っ盛りで、デパートの肝試しに行ったり怖い話の本を買ってもらったり、ノストラダムスの予言の番組を見たりしている。
母も、大人になってから肝試しはしたと言っていた。
都市部に限った話かとも思ったけど、西日本の田舎に育った父も、怖い話はしなかったみたい。
わたしは子どもの頃、怖い話全般にさんざんビビらされてきたので、もし怖い話なしに暮らせていたらよかったのになぁとうらやましく思う。生まれた3日後にチェルノブイリ原発事故が起こり、子ども時代を過ごした90年代は世紀末ムード満載で、ちびまる子ちゃんと同じ小3の時はあの阪神淡路大震災オウム真理教事件の95年。誕生日には村井秀夫刺殺事件が発生しています。さらに嘘の怖い話までしなくてもよかったじゃんと思う、世の中のムードを受けて怖い話もいっそうはやるのだろうし、その時代の空気があったから、わたしもラルクを好きになったのだろうけど……。