亀田音楽専門学校

2時限目「泣ける歌・メラメラのメロディー学」ということで、小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」サザン「真夏の果実」と平井堅のチョイス3曲椎名林檎「本能」宇多田ヒカル「Automatic」小柳ルミ子「お久しぶりね」、中島みゆき「わかれうた」平井堅「告白」を題材に解説がありました。
これらの曲ではリフレインによって募る気持ち・情念が表現されているということと、とくに「わかれうた」は一音に一文字を乗せて言葉を刺し込むように熱量の高い気持ちをぶつけているということが説明されていて、分かりやすくておもしろかったです。
「Automatic」は、平井堅がこの曲と出会ったとき、R&Bシンガーの新星として宇多田ヒカルが登場して、トラックはすごく本場のR&Bなんだけどメロディーが節回しを変えるとまるで演歌で、日本人のツボをつくようだと思った、と言っていました。平井堅をテレビで見るようになったのが電リク番組の司会としてで、ちょうど「Automatic」や「Movin' on without you」のMVがよく流れていたので、その頃そう考えていたんだなあ、と思いました。
亀田校長は、歌唱も泣ける要素で、ヒカルさんの歌声が伸びていって消え入りそうになる儚さに、吸い込まれてしまいそうになると言っていて、共感できたし、心を揺さぶられている様子がチャーミングでした。
「お久しぶりね」は、わたしはサビしか知らなかったけど、平井堅は花びらがはらはら舞い落ちるような流麗なメロディーがとても好きと言っていて、確かに平井堅自身の曲とすごく共通するものがあるなと思いました。「哀歌(エレジー)」なんて特にそうで、これでもかとリフレイン三昧ですよね。
小野文恵アナウンサーは「別れた方からすると再会してイヤだろうなーというぐらい重い怨念を感じた」と言っていて、その反応に亀田校長と平井堅も「聴く人によってはしつこいから、トゥーマッチにならないようにしなければいけないと勉強になった」と言ったのがおもしろかったです。
「告白」は、なんかタイミングを逃してばかりで全然聴けていなかったのですが、ものすごくいい曲ですね!!とても気に入りました。
曲も歌詞もこれでもかこれでもかと情念が込められていて、しかもなぜかこの曲では平井堅が謎の眼鏡をかけてちょっとエキゾチックな服を着て歌うことになっていて、あまりにも濃ゆいのでそれこそトゥーマッチでダメな人はダメかもしれませんが、曲の中にすごく惹きつけられました。
とりわけ「廻せど廻せど裏は裏」というところにグッと心をつかまれて激しく揺さぶられました。
締めに亀田校長が、今回学んだ方法が自分の好きな曲にも使われているのを発見したりして、また新たな楽しみ方を発見してどんどんJPOPを好きになってほしい、と言っていて、わたしも感動を新たにできそうです。