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L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立競技場 3/21

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突然アナウンスされた国立競技場リニューアル前ライブ!わたしは1日目に参加してきました。
座席は聖火台に近いスタンドど真ん中で、摩天楼がステージ背景にそびえる最高の場所でしたが、めちゃくちゃ寒くて雨降ってなくてもコートの上からL'ポンチョを着ちゃうし、開演前は外周にめぐらされた白と黒のフラッグのポールが風にたわみきしむ音?がベンベンベンと弦のように鳴り渡っていて、機材のやぐらもグラッグラ揺れており、おそろしかったです。360度スタンド全てに観客を入れているため、両サイドとステージ上部にモニタがあるけれど巨大なバックスクリーンはなくて、向こう側のスタンドのお客さんがバンドセットの後ろに見えます。
でも、開演中は風も収まり、前回の国立よりも音が風に流されて聞こえないということには困らされなかったです。
開演前に、30分毎→20分毎にL'edバンド使用法がモニタに流れて、リストバンドなのに手首に巻いたらステージから見えないから△、拳に巻くか棒状のまま振るのが⚪︎と言われる驚きの指示でした。カチューシャにしたりシュシュにしたら×よというネタもありました。しないよ。
開演時刻を過ぎ、黒字に白の明朝体で「最終確認」というモニタ表示の後、L'edが一斉に点灯するテストがあっておもしろかったです。エヴァ破がTV放送された時に、dボタン画面でシンクロ率が上昇していって、モード反転 裏コード ザ・ビーストの時に真っ赤になる演出があったかとおもいますが、あれを思い出してテンションが高揚しました。
オープニング映像は、カプセルの中で石像のようになってスリープしているメンバーの体にひびが入り、虹色の光が漏れ出しながら再び蘇る内容。それと共にステージ上には4基のカプセルが現れ、メンバーが一人一人出て来ます。
kenちゃんはレッドベレーにモスグリーンのアウターのゲバラルック、hydeは顔を黒いヴェールで覆った覆面姿。
ナショナルスタジアムのリニューアル前記念さよならライブのスタイリングとしてはものすごく意外な、レジスタンスのいで立ちでした。女優帽のロイヤルな雰囲気とは対照的です。
てっちゃんは緑色の髪の毛に左側を刈り上げて(国立の芝を表現しているわけではなかろう)、赤くライトに反射するシャツをインに着ていました。ユッキーは短髪が見られると思っていたのに赤いロングのエクステ?でびっくり。薄着。
今回は本当に前回の国立でのライブと対照的に感じる演出を堪能しました。
1曲目はget out from the shell。get rid of your border、ゲリラユアボーダー、ゲリラですよ(こじつけ)。1日目は海外でのビューイングはできないであろうスタイリングじゃないかなと感じました。2日目の白いヴェールにも反応があったみたいですしね。
でもわたしの中ではすごくかっこいいなと思えて、わたしはAWAKE TOURの軍服やフラッグの演出は好きじゃなかったんですけど、あれとモチーフは似ていても、今回挑んでいるのは前回の自分達ーーアーティスト、オーディエンス、会場が同じであるということに対して、どれだけ超えられるかということだと考えています。バックグラウンドが違うと、受け止め方も変わるでしょうから、これを世界中で共有することはきっとできないだろうけど、私は今回の演出はそういう風に好きだなと思いました。
2曲目はSEVENTH HEAVEN、21世紀型MCなしにいきなりイントロ突入に不意を突かれる選曲でした。
みんなの力で聖火が灯る!という煽りのもとoi! oi! のコール36回カウントダウンでREVELATION。ライブでよくメンバー移動のつなぎとかのためにこの曲で延々オイオイ言わされるので我に返っちゃっていたんですけど、今回はコールすることに理由があってすごくよかったし、前回女優帽たちの見守る中厳かに点灯した聖火をみんなの力でつけるという演出も対照的で印象深かったです。
GLMWではhydeが黒地にデコラティブなフォントの白文字でLと書かれた旗を翻して円周ステージを闊歩していて、かつてhydeはShout at the Devilで「真実の旗降りかざせ」と歌っていマイクスタンドを天にかざすのは自分にとっては例外、と言っていたと思うので、そういう今までの概念からレジスタンスは自由になっているように見えました。
4曲目のBLESSは、冒頭でのhydeのアカペラが場の空気をすっと一変させていました。オリンピックのNHKテーマ曲を演奏し、国立競技場での公演を任される、日本を代表するアーティストとしてのふるまいが、さっきまでのレジスタンスのふるまいと矛盾なくつながっていて、ラルクだなあ、と思いました。白い神殿の柱風のてっぺんに聖火のモチーフがついた装飾が点灯していました。
HONEY(WORLD TOURの蜂蜜に封じ込められた蝶が飛び立つお気に入りの映像が引き続き中央モニタに採用されていてうれしかったです)、今の季節にぴったりなwinter fall、原曲キーのNew World、RSG(ステージ足元のモニタにWORLD TOURの黄緑文字でのREADY STEADY GO!!の字幕が流れて懐かしい気分に)、稲妻の演出の流れるドラムソロパート(あっさりめ)とヒットチューンをたたみかけ、早くもひとつのクライマックスを迎えました。
メンバーグッズCMは、ドアラがコラボじゃなくてへこんでいたり、むきん砲°を MIBパロディで宣伝していたり、リボンを手首につけて腕相撲に勝ったり、Tシャツを着てフィギュアスケート選手がスピンするユニクロパロディだったりでした。
演出としてL'ポンチョを着用するよう指示する映像が流れたあと、バックステージにバルーンが膨らみ、CHASEを思わせるような目玉などのハードな雰囲気の映像がプロジェクションマッピングされた後、バルーンが開き、意表をついてthe Fourth Avenue Cafeのイントロが!15thラニバのオープニングみたいでしたね。
hydeが、ステッキを持って客席のL'edを操作して遊んだ後、この曲はリハーサルの時サングラスをかけながら歌ってもわかるぐらい泣けてしまうので、なるべく気持ちを込めないように歌う、とか言いながらてっちゃんはアップライトを準備、未来世界を演奏。いるかと星のシルエットが客席に投影されて、赤ちゃんのメリーのようでした。
わたしはもともと「未来世界」好きじゃなくて。「信じてたら 行けたの? 未来世界へと/僕は叶わなかったけど/きみなら行ける きっと」という歌詞になじめないです。
だってラルクは想像をはるかに超えるような世界にどんどん連れて行ってくれるし、「夢を描くよ」って毎回皆で大合唱しているのに、どうしてこんな歌を歌うのかな?と思っていました。
でも今回この国立競技場ーー東京オリンピックの象徴、高度経済成長期の夢の産物ーーで「未来世界」を聴いていると、新たな感覚が芽生えました。これはhydeが自分の子どもの世代に向けた歌とだけ思っていたけれど、ラルクのことを好きで、今わたし達が味わっている光景を夢見ながら、ここまでたどり着くことがもう叶わない人もたくさんいて、そういう人達のことを思って歌ってもいるんじゃないかなあという気がしました。
forbidden loverでもhydeは涙を流すけど、別に自分自身が燃え上がる炎に取り囲まれたり崩れゆく船に命つかまれたりしたことがあるわけじゃないしね……。
だからhydeはリハーサルの時から涙が出てしまうのでわざと入り込まないように歌いますって言ったんじゃないかと後になって思いました。でもわたしの想像しているhydeの内面ってまるきり当たらないので、私の想像の中のhydeがこう考えるだろうな、というだけなんですけど。ライブ中は、泣けばいいじゃん、心込めて歌ってくれよとだけ思っていました(笑)。
昔、ライブが終わった後の無機的なセットが、廃墟や墓碑のように見えたことがあったなと思い出しました。
あなたでは、いろんなことを考えずにただ音と光に包まれていて、合唱していてすっとしました。
客席に大きなくじらの形が投影され、メインステージにメンバーは移動してマイドリ。Our hearts draw a dream.のところのhydeの声が聴こえなくて、マイクなしに歌っていたとも言われているのを、わたしはわからなかったので戸惑ったけど、でもみんなが演出を担っていると言われていたから、みんなで一生懸命歌っていました。
CHASEも久々のonigokkoで、WORLD TOURの時はあんなに自信満々で言えたのに、このタイミングだったよね?とか探り探りになってしまった……。hydeはMCで、リハ久しぶりだったけどいけるやん、身体で覚えてる…身体が覚えてる…と思った、と言っていましたが、わたしの身体はうろ覚えだったので叩き込み直していただきたい……。
X X Xではピンク〜紫のグラデーションにLEDが光ってすっごくきれいでした。同じ色合いのX X Xの文字がモニタに浮かび上がっていたのも印象的でした。最後の、kiss!もばっちり決まっていたなあ。
wild flowerではLEDが消えて、ステージ上にいくつかの炎が灯っていく中でのプレイでした。寒いから、炎の原始的なあたたかみを視覚的に感じられてこの曲になんだかとても合っていたし、豊かな緑に囲まれた国立にオープンエアーでいるんだなあという実感がわきました。WORLD TOURのバックスクリーンにうかぶくるまや荒野に咲く花といった歌詞そのまんまの映像が映っていたのがめちゃくちゃ気に食わなかったので、今回の演出によって曲自体の好感度もぐっと急上昇してしまいました。
今回のライブってBUTTERFLY TOURの側面も色濃くて、海外や前回の国立では外されていた曲も復活していたのが、前回の国立のヒットパレードとは違うことをやるぞ、会場のスペシャリティとは別にして新しいアルバムの曲をたくさん盛り込むぞという挑戦がされていて、良く思いました。ヒットパレードの方が好きなんですけど(笑)、CDで最初あんまりでもライブで何回も聴くうちに好きになっていく曲って絶対あるし、そういう機会って本当にうれしいですよね。
DRINK IT DOWNではものすごい本数のレーザーが交差して、客席側にも炎の柱がボーボー上がってかっこよかったです。サビ前のタイミングでLEDが一瞬真っ赤に点灯するビースト感もとてもかっこよかったです。
hydeがMCで、せっかくだからライブに合わせてシングルを出しておきたかったけど、出ていないのはおわかりの通りです、でも当日できたらなっていう……夢を見てたんですよ、……夢って叶うんですね。EVERLASTING、と言って新曲を披露してくれました。冷たい風に晒されきってもう手足が芯まで冷え込んでいたし、さっき未来世界でもひらりと交わすような発言ぶりだったので、心がわきたたないでいたんだけど、上部のモニタに「 EVERLASTING」の白い文字が浮かんだ瞬間、ほんとうの現実なんだ!という実感がやっとわいて、すっごくうれしかったです。まさか新曲を聴かせてくれるだなんて全然思ってなかった。
トラックは、聴いている間、EDMだ!と思いました。モーニング娘。のここのところのシングルみたいな重厚な打ち込み。でも、単にkenちゃんがレッドベレーだったから、「愛の軍団」の衣装を連想しただけかもしれません(笑)。
歌詞は、I swear to God.で始まって、止まない雨 止まない君 止まない季節(とき)よ とか、口づけで塞いでほしい みたいな歌謡曲全開で、主語も「私」なので、X X Xに通じる世界観を感じました。
で、EDM歌謡曲だ!とだけ第一印象を覚えたんだけど、メロディが全く覚えられなくて、すごく難しそうな曲だなと思いました。でも、さいたまでX X Xの初披露を聴いたときにも、なんか重厚な曲でキスって言ってることしかわかんなかった……と思ったぐらいなので、シングルで聴けるようになるのが待ち遠しいです。
「止まない」という単語に「EVERLASTING」という単語があたっているのがなんだか独特の感覚という気がして、この曲の、詞と曲の不思議なかけ合わせ方に通じるように思います。
そして次の曲がBlame!QUADRINITYに収録されていたけれど、初めてライブで聴きました。ベースが渾身のプレイと感じたし、今のhydeの歌声にもすごく合っていてかっこよかったです。終わり方のアレンジもかっこよかったです。
kenちゃんのMC、あいかわらずのゆるい感じで、夢でお祭りをやってて、”金魚くすい”とかやってて、股間に万歩計をつけて振って回数を競う競技に参加することになって、それで振りながら目が覚めた!こんなん初めて!と言ったり、渋谷の街で迷子の僕ちゃんに会ったら、新曲が胃薬のCMのタイアップになってて、街頭でこの曲とともにおじさんが「めっちゃ良くなりました!」って言ってるのを見たんですけど、これって夢診断だとどういう意味なん?とか言っていました。グダグダになったあげく、「どこから来たんー?家から来たんー?ホテルから来たんー?家から来たん〜〜?」と言って、強制的にイエーと言わせる古典的なコール&レスポンスのやつをしたあと、モレスビア!だかワレモロス!だか、とにかく解読不明な5文字を叫んで、えっ何!?と戸惑った次の瞬間L'edが点灯してCaress of Venusのイントロが始まったので、これかーと思って何事もなかったかのように盛り上がりました。hydeがジャンプ!ジャンプ!と煽ったり、「さぁ お気に召すがままに」で投げキッスをするお決まりのパフォーマンスで会場はますますヒートアップ。
そのままステージ下のモニターで赤いメーターのボルテージが上がっていってエンジン音、Driver's Highに突入!L'edが黄色〜オレンジ〜赤に燃え上がっていました。わたしは何が何でもこの曲を聴かないとやってられないので、聴けて本当にうれしかったです!FLASH&CLASHしました。
つづいてLink、短い中断で久々の「わっしょい〜おげんきー?続き聴きたい〜?」のリーダーMCでした。
最後の曲、虹は、虹色に光る物体を持たされてこの曲で締めないわけにはいかない、と思うので、大満足でした。
新宿の摩天楼の光と、ミラーボールの光と、ライトと、L'edの光と一緒に神宮側の空の星もちゃんと見えました。(星を見上げたのは虹のときじゃなかったかもしれないけど)
いろんな種類の光が一緒にあることと、デジタルな鋭い曲とかあったかい優しい曲とかが一緒のライブに入ってることと、レジスタンスのふるまいと国民的アーティストのふるまいとがシームレスに使い分けられてることととか、そういうのが一貫して共通してることとして感じられました。ほんとうに虹色っていうのかなー。
花火も華やかに上がっていました。
セットリストの流れは結構意表をついていたと思いました。終了時間制限からか、外周移動もなくはっきりと本編とアンコールの区別もないかっちりタイトな組み立てで、そんな中kenちゃんのMCが思わぬ弛緩効果を生んでいい具合にほぐれたのではないでしょうか(笑)。
すっごく寒い中で、hydeの歌声がすごく良いなぁと思って、後半失速しがちな場面もあるんですけど、のびやかできれいで力強かったです。hydeがMCで、kenちゃんギターすごく冷たい中演奏してる、僕はHONEY一曲で十分だと思いましたと言っていたり、ユッキー薄着で寒くない?体脂肪が少ないから、とか言っていたりして、メンバーが天候に負けずにラルクらしいパフォーマンスをこうして見せてくれていることに感動しました。活動頻度を落としてx周年の時間稼ぎをしてるわけじゃなくて、ラルクとして露出してないときでも、いつも何かしらの刺激を取り入れているからこうして突然久しぶりにライブをしてもみんなをうれしい気持ちにさせてくれるんだなあと改めて思いました。
本当はもっとコンスタントに新曲をリリースしてほしいし、ライブにも行きたい。97〜99年のシングル曲ぐらい、コアなファン以外の人にも広く知られるような曲がこれから生まれることがあってもいいのになと欲張りたい気持ちさえあります。
もどかしく思うことも多いけど、振り返るとすてきな音楽とライブの記憶が歳月を彩っていて、全然予想もつかなかった偉大な足跡を残してきたのが本当にすごいし、これからもずっと見られたらいいなと思います。
2日目の後には今後の予定も発表されて、楽しみです。今年はどっかしらでMステ出たらいいな……。欲深い。
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01. get out from the shell
02. SEVENTH HEAVEN
03. REVELATION
04. GOOD LUCK MY WAY
05. BLESS
06. HONEY
07. winter fall
08. New World
09. READY STEADY GO
10. the Fourth Avenue Cafe
11. 未来世界
12. あなた
13. MY HEART DRAWS A DREAM
14. CHASE
15. X X X
16. wild flower
17. DRINK IT DOWN
18. EVERLASTING
19. Blame
20. Caress of Venus
21. Driver's High
22. Link
23. 虹