桜の森の満開の下/坂口安吾

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)
院のゼミの課題で読んだ。日文なのに、こういう有名な話を押さえていないから、自分あほだなーと思う……。
さらにあほな感想なのですが、ラストシーンで山賊が美女を絞め殺して、どちらも桜の花びらの中に溶けて消えてしまう。これはエヴァ劇場版のラストと似ているな、面白いな、と思いました。人間が一瞬で解けちゃって、海のように融合しちゃうシチュエーションが好きなんです。なぜなら現実でも人間はすぐ周りに溶けちゃう(集団に埋没したりとか)と思うからです。
エヴァはむしろ逆回しというか、溶けて融合していたところから、シンジとアスカが固まって出てくる。それから首を絞める。溶けっぱなしじゃないところに解決しようとするもがきがあるなー、絞殺は斬殺(ばっさばっさ)より一対一性の価値があるけど、意味はまだよくわかんないなー、と思いました。