窓の向こう

ライネさんのエントリ(http://d.hatena.ne.jp/odyssey_2011/20081013/p1)を読んで、ラルクが文化系、インドア派気質を持っているということで、本当に私が好きなところはそこなんだよな、と思いました。
部屋の中で美しい風景に憧れているところです。

ずっと眺めていた
遠く幼い頃から
今も色褪せたその景色は
真白な壁に飾ってある

という「HONEY」の出だしだとか、「星空」の

窓辺に貼ってある君の街 そこはどれくらい遠くに在るの?

というところ。HYDEソロでは「SHALLOW SLEEP」の

窓の向こう風に吹かれ
切り取られた見慣れた街へ
駆け出していく思いは何処かで君に
会えるような予感がして

であったり、「evergreen」の「窓の中の僕は」や、アンネの日記をモチーフにした「SECRET LETTERS」の

息を密めて
外を見つめる
想いには羽根がある
この部屋からあの空へ

に見られます。
ただし、思い切って窓の外に飛び出してしまうと、「この地につながれている」から「羽根は広がらず落ちて行く」ことが初期の「White Feathers」で描かれてしまっています。
「HONEY」も死の際に「あの場所が呼んでる」と言っていて、美しい景色は生きている限りは遠く夢見る範囲にしかありません。
ラルクと言うと派手な破滅的なイメージが表立っているかもしれないけど、部屋でおとなしくしているような場面も私は好きです。