将太の寿司2 World Stage 最終話/3年後…

最終回!ぎゅっとつまっていて後味さわやかでおもしろかったので、完結なのはさみしいけどいい終わり方でした。壮大な構想は描かれないものの、サッとたたむのもお上手だなと思いました。わたしはこのまんが好きです。
ライバルもみんな心底いやな奴というのは誰もいなくて。
いろんな他作品のキャラクターが次々登場したのもうれしかったです。
寿司修行で世界を巡った将太朗が感じ取ったこと、その場所の気候や文化によって好まれる味が醸成されるというせりふにもわくわくしました。

例えば春のヨーロッパは日差しがとても強くて汗ばむほどだけど
湿度が低いから木陰に入ったらあっという間に汗が引いてしまう
木陰のテーブルで火照った体に冷たい白ワインと生ハムをつまむと
これがもう身体の細胞全体に染み渡るぐらいにえも言われぬ旨さ!!

寺沢大介先生のまんがやっぱり好きだなー。将太の寿司の元祖の方では、貧乏だけど心優しい人間がお金持ちだけど驕っている人間に打ち勝つというストーリーをたくさん描いていて、それはそれでシンプルにおもしろいんだけど、ここ10年弱、将太の寿司2のように、わかりやすい絶対的にいやな敵というのはいなくて、いろんなバックグラウンドを持つ人間と対峙したときにどうしても姿勢が全然相容れない、そんなとき自分の考えをどう料理に示すのか?というのを描いたまんがは、時代にちゃんと合っていると思うし、好きですね。
寺沢先生がこの先料理漫画を描くことがあったとして、もしイブニング以外の場所だったらどうなるんだろう?と思うけど、色々難しいのかな。もっと料理のおいしさを表現するのが好きな掲載場所がどこかにある気がして、そういうところでも読んでみられたらいいのになぁと少し願っちゃうけど、xx選手は今のチームじゃないほうがもっといいプレイができるんじゃかいかみたいな妄想のようで、机上の空論になってしまうのかな。

将太の寿司2 World Stage 第36話/未来

話をたたんでいる…デュカスとか千成駒子とかなんだったんだ、バンドデシネやパリの芸術家の卵達とか…そして3年後、次号最終回!!
ということでまだまだ序章であった将太の寿司2ですが惜しくも次号をもって完結となってしまいました。レッドはまだあさまに到達していないというのに…レッドはいいよな、絶対打ち切りにならなくて…と八つ当たりめいた気持ちで連載終了をさみしく思っています。全4巻、喰わせモンと同じボリュームですね。
将太の寿司2はきっとサードウェーブ寿司漫画であっただろうと感じており、もっとこれから広がる世界を楽しんでいたかったな。
将太の寿司の元祖の方は最近も傑作選をコンビニコミックの形で出版されていたりするし、2の方も決してつまらなくなかっただけに終わってしまうのはとても残念です。イブニングは買うのやめるな……。
最終回は晴れ晴れした気持ちで読めるといいな。

台北旅行

初めて台湾に行ってきました。とっても楽しかったです。
フライトも短いし、至る所に日系のコンビニや食べ物屋さんなどがあるので、最初は名古屋に行ったぐらいの感覚だったけど(名古屋に行った時台湾料理を食べたことがあるのと、地下鉄での市街内移動が似ていたからだと思う)、片言の英語とかでなんとか意思疎通したりしていると、外国に来たのだなぁという実感がわきました。
ガジュマルなのかな、大きな樹の枝から根が垂れ下がっている姿を見ると、南国らしさを感じます。
新橋や高田馬場にあるようなすごく古いビルがそのまま利用されているのにカルチャーショックを受けました。壊れないのかな?
また行きたいなぁ!

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日本國寶演歌天王……!

将太の寿司2 World Stage 第35話/将太の寿司

なんだこの回タイトルは!掲載も後ろの方だし、どうか終わらないでほしいです。
マグロ哲の息子のドライ・エイジングマグロおいしそうだし、現実にはマグロで成功したことのないはずの技術であるというのもまんがの醍醐味でおもしろかったです。
流行りの調理法をお寿司のアイデアに盛り込むのも楽しいけど、ただ実際に話題のものをお寿司に使っただけじゃ奇想天外さがないもんね。
奇想天外といえば、1の全国大会編で切島傀が披露した、針麻酔の技術は実在するとしてもなんか現実味がなくてあまり心惹かれなかったのですが、今回実際ありえないドライ・エイジングマグロは食べてみたいなーと思いました。その違いは、ドライ・エイジングビーフは実際わたしもリーブナブルなお店でおいしくいただいたことがあるので、なんとなくおいしさの想像がふくらみやすいところにあるのかな。
そう思うと、子どものころ将太の寿司を読んで、おいしそう!食べたい!と感じた気持ちが、15〜20年経って、外国のいろんな料理が次々上陸して流行するのを実際味わってみることもできる中で、それらのアイデアを活かされた将太の寿司2を読んでおいしそう!食べたい!と再び憧れることができるのって、まんがの読者としてすごくハッピーに時間が流れたことを感じますね。
わたしは大人になっても回ってないお寿司屋さんには一切行けないので、死ぬほど高級じゃなかったらたまーに贅沢な日に行ける自分にもなってみたいな。これは今後の新たなテーマだ。
そして、佐治将太のミニマルな引き算の寿司もおいしそう!この間登場した、どこにでもあるような普通のお寿司屋さん吉野寿司は、ノームコア寿司だったのかも。

将太の寿司2 World Stage 第34話/百鮨繚乱

いつも感想を書くのをため込んでしまうけど、将太の寿司2のために毎号イブニングを買って読んで、その感想をどんなに短くてもいいから書くことは自分にとってすごく重要なことです。お祈りみたいな感じ。本当は他にもライブの感想とかたくさん書きたいことあるのだけど、なかなかできていないので、なるべくもっと書けるようになりたいです。
将太朗が自分の道を歩み始めて作り上げたマグロのお寿司(一見シャリのみにしか見えない)はおもしろくてしかもおいしそうだったし、武藤鶴栄翁がしかと見届けていたのもうれしかったです。まだ健在なんですね。
木下秀吉が作った、テーブルの上に直に盛られてつまんで食べるお寿司もおもしろかった。テレビでシーフード料理をテーブルの上に乗せて手づかみで食べるお店を何度か見たけれど、お寿司はもともと手づかみで食べていいものだからそのアイデアとマッチするなぁと思いました。

将太の寿司2 World Stage 第32話 自分だけの物差し

サハルといいムードになっても父親譲りの性格で寿司のことしか考えられない将太朗がおもしろかったです。
日本を離れるサハルとまたどこかの国で再会する展開になってほしいですね。