太陽の塔/森見登美彦

太陽の塔 (新潮文庫)
たまたま読んだらクリスマス前の話だったのでぴったりでした。庄司薫みたいっていう意見もあるのかな?私は優しいサヨクのための嬉遊曲を連想しました。主人公の友人達がそんなふんいきで変わった名字なので。あと清涼院流水が自転車を引いている、昔雑誌で見た写真をなんとなく思いだしました……。
太陽の塔は見たことないけれど、「異次元宇宙の気配」が体内に湧き出るらしいので、おもしろいなー。宇宙的で、主人公を不安にして水尾さんを奪う、怖いけどすごい神なんだなー。
私はヒロインの水尾さんみたいなタイプは大っ嫌いです。ねこみたいでふらふらしててよく眠る不思議っ子。作者は本上まなみがすきなんですね……。自分に対しては常に厳しく研鑽しているのに、なぜ水尾さんタイプに惚れるんだ!って叱責したくなります。
あと性欲のことを何の説明もなくジョニーと言い換えているのがおもしろかったです。これはなんていう技法なんですか。