寺沢大介原画展

f:id:wafers:20161011172730j:image

f:id:wafers:20161011173432j:image

寺沢大介先生の画業30+1周年を記念した原画展が銀座で開催されました。

わたしにとって将太の寿司は心の養分と言ってよく、幼いわたしを培った大好きな作品なので、原画を見ることができてすごくうれしかったです。もちろんミスター味っ子喰いタンなど他の作品もたっぷり堪能しました。味皇さま迫力がすごい。すべて撮影OKでありがたかったです。

さらに、生原稿がなんと1枚1000円という破格の値段で販売されていました。家族が処分に困るだろうから、それよりはファンのもとに引き取られて行った方がよいとのお考えで、売上は寄付されるそうです。おかげで原画を手に入れることができたので、大切にします!

 f:id:wafers:20161011172739j:image

大好きな大年寺三郎太(と武藤鶴栄)のイラストも展示されていました。マガジンのプレゼント用テレカのカットなのかな?「硬貨を使わずして電話をかける!!/名づけてテレホンカード!!」「小童(こわっぱ)ども!!/心して使うが良い!!」

将来わが子にもぜひ将太の寿司を読んでもらいたいものです。おいしいお寿司に魅了されながら、人情とは何たるかを解してもらいたいです。

「THE STILL LIFE」/平井堅

リリースされてひと月ほど経っても、飽きることなく聴いています。
驚くことに14曲中リリース済みのものが9曲収録され、ほぼシングルコレクションとなっているのですが、バラバラな感じがしなくて全体としてのまとまりがあると思います。
今作のテーマが主に二つあって、今この時代に向けた毒ということと、等身大の何気ない幸せということで、軸がはっきりしているからかな。
アルバム新録曲の中では、「Missionary」がすごく好きです!エレクトロ歌謡というジャンルになるのかな、「異邦人」みたいななつかしくてキャッチーなメロディがぐっとくるし、ラルクの曲に近い雰囲気があると思っています。アレンジは「EVERLASTING」で、メロディは「Anemone」や「真実と幻想と」や「ALONE EN LA VIDA」のような雰囲気があるので、リスナー層はあんまりかぶっていないかもしれないのですが、ラルクファンの人にぜひともおすすめしたいです。
「かわいいの妖怪」も、おしゃれなトラックに載せたモテ追求系女子をモンスター呼ばわりする歌詞がすごいし、ハマ・オカモトピエール中野、滝善充ら豪華ゲスト参加の「驚異の凡才」は、なんだか椎名林檎とかのアルバム曲のようなロックチューンでかっこいいし、松任谷正隆プロデュースの「それでいいな」はファミリーカーのCMが似合うようななつかしいあたたかみがあるし、ピンとこない曲が全然なくてすごいです。
ナタリーのインタビュー(平井堅「THE STILL LIFE」インタビュー (1/4) - 音楽ナタリー Power Push)もすごくおもしろかったです。
わたしは、「告白」がものすごく好きで、それをきっかけに平井堅の楽曲の世界に引き込まれていったので、ドラマサイドからの「最後は希望の光を一筋入れて下さい」というオファーを説得して、「巡れど巡れど闇は闇」という圧倒的な絶望で塗り潰された世界を描ききったというエピソードは特によかったです。英断だなー。

  • 01. Plus One
  • 02. 魔法って言っていいかな?
  • 03. 告白
  • 04. かわいいの妖怪
  • 05. 桔梗が丘
  • 06. Missionary
  • 07. ソレデモシタイ
  • 08. 驚異の凡才
  • 09. 君の鼓動は君にしか鳴らせない
  • 10. ON AIR
  • 11. おんなじさみしさ
  • 12. グロテスク feat. 安室奈美恵
  • 13. TIME
  • 14. それでいいな

LINE LIVE 平井堅が都内某所に出没⁉︎

平井堅のニューアルバム「THE STILL LIFE」、期待通り大満足の内容で、よく聴いています。こんど感想をじっくり書きたいと思っています。
アルバムのプロモーションとして、LINE LIVE(ニコ生みたいなサービス)で、平井堅が都内某所に出没する様子を生配信する、という企画が行われて、それが印象深かったので、その感想を先に書きます。
今回のアルバムタイトル候補に「ANTI-SELFIE」(アンチ自撮り)が挙がっていたとインタビューで言っていたように、本作は今の世の中に疑問を呈するということが主要な要素の一つになっています。
そんなアルバムのプロモーションとして、プライベートではガラケー派を貫く平井堅が自撮り棒を持って原宿を歩き、チャートではわからない生の反応を得るために竹下通りで「魔法って言っていいかな?」を歌ってみた、という企画が行われました。
序盤は通行人もあまり声をかけてこなかったのが、竹下通りに入るとやっぱり大勢の若者たちが「一緒に写真撮ってください」と押し寄せ、平井堅がアカペラで「魔法って〜」を歌いながら歩いていても(歩きながらさらっと歌っているにも関わらず異常にうまい。コーラスの部分も自分で歌う)、歌声は騒ぎにかき消されてしまいます。みんな平井堅の歌声に耳を傾けず一緒に自撮りをすることを求めてしまう、なんとも皮肉な事態となり、平井堅がアルバムを通じて問いたい今の時代の有り様がまさに浮き彫りになっていました。生中継をアプリで見ているファンからは、もったいないというコメントが多く寄せられていました。
それでも最後には、記念撮影に応じながらも歌い歩き続ける平井堅ハーメルンの笛吹きのように通行人を引き連れ、「大好きのキス」の部分では合唱が生まれていたのが、希望のある締めくくりとなっていて、印象的でした。歌は人々に届いている、という手応えを感じたのではないでしょうか。

こいいじ(4)/志村貴子

こいいじ(4) (KC KISS)

こいいじ(4) (KC KISS)

河田さん、人がよくて好きだなあ。
登場人物たちが、いわゆる恋愛の気持ちのほかに、地域で時間を共にしてきたことで湧いてきた情けのようなものでつながりを築こうとするところがなんだかおもしろいお話だなと思いました。
河田さんも、地元のなじみがあるわけではないのだけど、情けを持っているみたいなところがある。
恋愛すること、誰かを愛するということは他の誰かを愛さないということなのですが、それとはまた違った理屈で他の誰かとも関係を作り上げていくという姿が描かれているのかなと感じた4巻の展開でした。

teva

楽なフラットサンダルを履きたくて、テバのハリケーンを買いました。
今までスポーツサンダルってぴんときてなかったんだけど、調べてたらかわいく思えてきてほしくなっちゃった。
ソールが快適ですごく歩きやすい!これはみんな履くわけだわ。
amazonで土曜夜に注文して日曜昼間に届いたので早くてびっくりしました。プライム会員じゃないのにすごいな。

逃げるは恥だが役に立つ(7)/海野つなみ

満を持してのドラマ化決定!楽しみですね。
この7巻は、海野つなみ先生のまんがらしさがすごく出ていて、おもしろかったです。
登場人物それぞれが、自分の「説」(アイデアや価値観)を語ることでお話がドライブしていく感じと言いましょうか、絵的にはすごくスタティックだったりするので、絵の動きで魅せる漫画とは全く方向性は異なるのですが、「説」がどんどんストーリーを進めていくのもまた読んでいて固有のおもしろさがあるなと感じています。推理漫画の楽しみに近いのかもしれない。
それを踏まえて、登場人物たちが抱えている「説」が実行に移されたらどういう結果を生むのか、続きが気になります。例えばみくりは、アイデアを思いつくことは得意で、仮説を立てる能力があるんだけど、それをビジネスとして実際にやってみてうまく成功させられるのかがちょっとよくわからないなと思いました。その辺が就職活動がうまくいかなかったところに結びついているように感じました。
この後の展開で描かれるかはわからないけど、「説」を実行に移したらどうなったというのは読みたいところだなあ。みくりは八百屋さんのアイデアについては今のところPDCAのPのフェーズという感じなので、少なくともDまでは描かれるのを期待します。