見抜くおじさん

ずっと金融業界(特に損保)の一般職志望だったのですが、いま私は違う業界の総合職にすすむ決心を固めようとしています……。すべて終わったら総括します。


就活で出会ったおじさんたちについて。
たいてい面接官の人たちは、何を考えているかも、シートにどんな評価を書き込んでいるかもわからない。何がダメなのかわかんないままただ祈られまくる。でもたまにダメ出ししてくれる人がいて、「子供っぽい」「頼りない」「言葉遣いが改まってない」って正直に言ってくれて、はじめて自分の見え方がわかって気をつけることができた。前の私だったら、ダメ出しされたら何さーってむかついたりへこんだりしてたと思うけど、切実に職がかかっているので素直に聞き入れて直そうって思えて、自分も成長してきていると実感した。
某銀行の面接官の人がすごくいい人たちで、セミナーではいい印象なかったのに、急に好感度が上がった。とくに芋洗坂係長みたいなおじさんは、私が就活で接したもっともすごい人だと思う。私の住んでいる地域の営業をやっていたのか、家の周辺を熟知しているうえ、「きちんとしてらっしゃるけど、家ではおかあさ〜んとか言ってるの?」などと私のすべてを見抜いていて戦慄した。一見のらりくらりしてる人ほど、手ごわいです。
私が「皆さんいつも温かい態度で接してくださって魅かれました」と言うと、芋洗坂係長は、「いつでも人に温かく接するためにはゴキブリのような強さもなければ折れてしまう。そんな強さはありますか?」と尋ねた。私はそれは考えたこともなかったのですごくびっくりした。(後で考えてみると、うちのおばあちゃんは絶対家族の言うことを聞かないので、私もついイラっとしちゃったりして、人に常に笑顔で接するってすごくむずかしい)
自分のことを見抜いて通してくれた人がいることはとても心強かったし、たくさん目からうろこが落ちたから、今後も人から見える自分にも気をつけて頑張りたい。