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文學界10月号に、漫画家と小説家の対談が載ってて、山本直樹桐野夏生「レッド」の話をしてる。おもしろかったけど、フィクションよりノンフィクションのほうがおもしろいと二人が言っていて、それはすこし腑に落ちないなーと思った。
浅野いにお柴崎友香の「おやすみプンプン」についての対談は、リアルなものの中にまんがの自由な方法を使う楽しさについて話していて、私もすごく楽しくなった。そんで漫喫に行ってプンプンを読んでおもしろかった。(プンプンは「関東っぽい空気に触れたい」という私の欲求も満たした)
「レッド」も、実際あった話というだけじゃなくて、死ぬ番号がまんがの自由な方法(もともとは小説で使われていたようだけど)なところが私は好きです。
そして

浅野 ……マンガを描くようになって知り合う人が、すごい膨大な知識を持っている人が多いのでびっくりしました。マンガも詳しければ、音楽もものすごく知っていて、どうやってこんなにいろいろなものを見聞きしたんだろうと、不思議なんですよね。自分はそんなにぼんやりしていたつもりはないんですけれども、そういう人達と比べると何も知らないなと思って。
柴崎 私も、音楽でも、このバンドが好きといっても、最初から順番に買ってとか、そういうのが全然ないんです。だから、この人と言えばこれでしょうという有名なアルバムが抜けていても、理由は「友達が貸してくれなかったから」だったりする。その時々に、気になったり好きだと思ったものの積み重ねでずっと来ている気がします。

というところにとても共感した。ネットでも、なんでそんないろんな音楽やまんがとかにみんな詳しいのかなあといつも思うので。私はたまたま通ってきた狭い狭い範囲のことしか知らないです。
最近縁みたいなものについて少し考えてる。(きもいかしら)対談をたまたま読んだからプンプンも読んでみる気になれたし。
まんがや音楽だけじゃなくて、人もたまたま出会う人たちなんだよなーと思う。自分ばっかりしがみついてる縁は一回手放してすっきりさせようと思ってる。