1Q84/村上春樹

1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 2
バクマン。デスノートを合わせたようなところがある話で(青豆って名前、亜豆と似ているし)、ふかえりのこととかいろいろ、ええーって思うことはあったけど、とてもおもしろかったです。コミューンの話とか興味深い分野。
読みながら、まず思ったことは、これって「空中キャンプ」のエントリ(id:zoot32:20081231:p1)にあったじゃん!ということです。とてもびっくりした。(読んだことがないけれど、むしろこのエントリが『神の子供たちはみな踊る』と関係があるの?)
次に、リライト前の『空気さなぎ』はほかの誰かが手にとって読むことを前提として書かれていながら、ほかの誰かというのは「近代文学が原則として念頭に置いている『不特定多数の読者』とは異なったものであるらしい」というところが、とても面白かったです。村上春樹を研究しているひとりである石原千秋が『漱石と三人の読者たち』で書いていた読者論の話とつながっていると思った。石原千秋も、この記事でそのことに触れている。この人に対してはうーんって思うところもあるけれど。
もうゼミの先生の部屋に行ってみんなで本を読んで思ったことをお話しすることができないので、なにか違った形があればいいな。