砂の器

いよいよ最終回。絶対私一回ぐらい白い器って書いちゃった気がする。唖然としたのは、回想で30分費やしてたこと。その間ずっと宿命がループ。この曲とてもいいと思うけれど先週からずっとそうでキツかった…。
子役の子結構よかったですよね。最初に三木に英夫と呼ばれた時や、和賀が死んでるのを見つけた時の宿命っぽい顔(笑)がインパクトあったわ。というか、どうなんでしょうね。村八分→母が死ぬ→父が大量殺人→逃亡生活→父逮捕→いじめって。精神的にまともでいられないんじゃないかなあ。両親が豚になったら相当トラウマでかいだろって千と千尋でも思ったんだけど、子供ってそんなにたくましいものかしら。
松雪泰子の存在も中途半端だし、このドラマって名作感満々なのになんか物足りなかった。ツメが甘いというか。音楽はやっぱり素晴らしいし、画面暗すぎだろという照明も名作っぽかった。
感じ入ったのは、和賀英良が本浦英夫に戻ることで宿命という曲を完成させて、その過程で辛い過去をプレイバックして、自分の宿命を自覚しながら一人の人間の存在意義をかけて演奏したのに、聴衆は何も知らないで「素晴らしい曲だわ!!感動した!!」としか思うことが出来ないということです。人がどんなに重いものを背負っていても所詮表層しか見れないというか、すごく無知だよねって思った。
それにしても、うーん、あともう一歩って感じなんだけど、うまく言えないや。でもやっぱり結構よいドラマだったと思うわ。