グロテスクな教養/高田里惠子

グロテスクな教養 (ちくま新書(539))
途中までしか読んでないけれどわかりやすくておもしろい。「エリートの」「男の子の」人生指南となる教養論や教養主義、それに対する批判をならべて概観しています。概観てなんか賢くなったような気がしておもしろいものだよね、それも「教養」なのかもしれないけど。教養が崩壊した今、「大衆の」「女の子の」人生の指針をどう求めるかがさぁ問題だ、というところで、本書は締めくくられているので(最後も読んだ)、人生の指針を求めてこの本を手に取った大衆の女学生である私としては、けっこうがっかりしたわよ!つまり解決されていない進行中の問題だ。目下のところそのことについて、なやむほどじゃないけどもやもやしてるから、自分なりの答えを見つけたい。文学部なんで、「文学部をめぐる病い」も読んでみよう。